【087】十三万階段
毎年毎年どこの学校にも必ず受験生がいるわけで、僕にもとうとうその順番がやってきたわけで、勉強をしなければいけないわけで
しかし、数学の点数が足りずこのままでは留年らしいです僕。原因はおまえの素行と点数の悪さだと言われましたが、僕はそれ以前に昨日から出っ放しになってるあなたの鼻毛が気になります、そこまでアグレッシブに説教されても困る
ともかくも受験生にあるまじき十字架を背負ったまま僕は受験戦争に突入してるわけですが、ま、少しぐらいスタートラインが後ろにあったって僕ならトラックを二周半する間にそんな差ぐらい縮めることが可能ですから、特にそんな危機感はもってn
「ところでおまえ古文の単位も足りないな、出席日数が足りん」
なんてこった、これではスタートラインが後ろにあるだけでなくコースに傷病兵を敷き詰められてるようなものです。僕のコースにだけびっしりと傷病兵。こいつらのせいで思うようにスピードが出せません。万が一踏もうものならそのたびに「靖国」って言うし、あるいは急に寝返り打ってわざと踏まれに来たり、そして「靖国」って言う。つまりお前らそれが言いたいだけじゃねえか
どうにかして勉強をしなければいけない、そのための時間を捻出しなければいけない、何を削ろうか、食事?睡眠?
インターネット?HP? ノンノンノン
それを削るくらいなら傷病兵と仲良くなってやる。
すでに親友レベルを超えてるかもしれませんが