【086】ライスショック


「なあ」


「なによ」


「腹減ったんだけど」


「そこにお肉あるからご自由に」


「つかよ、毎日毎日おんなじもんじゃねえか

飽き飽きしてんだよ!」


「じゃあ食べるな」


「だってお前よ狂牛病とか知ってんか!?」


「うっさいわね、じゃあそこにある芋でも食べればいいじゃない!」


「ちげぇよ もっと画期的な食いもんとかあんだろーが」


「無いわよ」


「あれだよ、豆だな、豆」


「はあ?」


「お豆がタベタイナア〜」


「バッカじゃない」


「おや!こんな所にお豆が二粒!」


「きゃっ! 何してんのよ馬鹿!エロ河童!甲斐性なし!インポテンス!安楽椅子!」


「だとこの半裸!!」


「あんただって似たようなもんじゃないの!」


「うっせー!おまえがまともに料理もできねーから、こんなことになんじゃねーか!霊長類失格!死ね!」


「出来るわよ料理ぐらい!」


「やってみろよ!」


「やってやるわよ!」



稲作の始まり