【053】これ


こんにちわ三村です。趣味はブリーチです。近々ハゲます。


っていうか上のって日記じゃないよね、ただの連絡だよね


ここでちゃんとした日記を書いておくべきでしょう、うむ。


僕も一応、今をときめく純学生なので、携帯くらい持つわけですが、たまにどう考えても知らない番号から着信くることがあります。


さては、友達が携帯を変えて、ついでに番号も変わっちゃったから僕に一番に教えてくれてるんだと思って、ワン切りするんですけど、まあ怖いくらいリアクションが無い。ちょっと考えれば、僕のただれた人間関係の中に、親切にも番号変更を教えるためだけに電話をかける友達がいるわけ無いということくらい解るのですが、じゃあ果たして誰なんでしょうか。


なんて話をすると、たいがい「じゃ、オマエからかけりゃ良いじゃん」と投げっぱなしパワーボムのような返答しかされません。


ま、確かにそれなら問題は即解決してしまうんですけど、きっと、相手は僕の知りもしないようなヤンキーで、僕が電話をかけた途端、三代先まで引きずりそうなトラウマを刻まれるに決まってるんです。


あるいは、ヤンキーの連れの女が僕を巧みに誘惑して、おびき出そうとしているのかもしれません。


そうなれば、プロの童貞である僕は本能レベルで騙されるでしょうし、行き着く先では、想像を絶するブスと、これまたお洒落なヤンキーの皆様に歓迎されるのでしょう。そして僕は身ぐるみと処女を奪われた後、コロネパンのようにされたまま路上放置プレイがオチです。


大げさかもしれませんが、さすがにここまで展開すれば、友達も少しは僕の気持ちを解ってくれるだろうと思っt


「じゃ、かけなきゃ良いじゃん」

 

 

 

こいつを殺すまで僕は死なないだろうなと思った。