【037】グリングリン


帰ってきました、衝撃的なほど面白くなかったです。


混浴ポロリ!ハプニングでもネタに日記を書こうと思い、多少なりと期待して温泉に行ったんですけど、混浴でウハウハどころか、卓球台も無い。とにかく僕が想像する温泉に必須なものが一つとして無いのです、布団もありましたし飯も出ましたが、それが無かったら「温泉旅館」として詐欺です。僕らより先に誰か訴えるでしょう。そして多分、あそこは「銭湯旅館」だったんだと思います。成る程、これじゃ訴えられないや、すげえそして汚え


結局、昼間っから自然と触れあう羽目に、親子で、こんな遠くまで来て。


親父は鳥に夢中でして「バード」なんて雑誌を本屋から直に取り寄せるほど狂ってるんですが、その狂宴に僕が巻き込まれるとは思っていませんでした。


「ホラ、見てみな、あれは○○○(聞き流した)って言ってね、街じゃ見られない鳥なんだ」


「ふーん


食えんの?」

 

「食っちゃダメだ」

 

「あ!ホラ見ろ! あ、あ! 見えるか、見える? 大丈夫? ホラあれ! あれは珍しいんだ ○○セ○(微妙に聞こえた)だ!すげー!」


「ふーん

美味いの?」

 

 

 

「食っちゃダメだ」